昨日11月6日に2008年度グッドデザイン賞の「表彰式/大賞選出」が東京ミッドタウンで開催されました。
2008年度グッドデザイン賞の大賞はグッドデザイン賞を受賞した約1000名ほどの受賞者によるその場の投票で決まる、という仕組みであり、そのために大賞候補7点の代表者がそれぞれ持ち時間5分で候補作品についてのプレゼンテーションをおこないました。
各社趣向を凝らしたプレゼンテーションでそれぞれおもしろかったのですが、やはり某社のものは別格で、プレゼンテーションの中にもそういうのが現れるんだなあ、と思いました。
さて、大賞の投票の結果ですが、
トヨタ自動車 iQ..............................281票
無印良品 窓の家...............................77票
三菱オフセット枚葉印刷機......................138票
イトーキ LANシート...........................169票
リコー GR DIGITAL II........................129票
PLAYSTATION3/Folding@homeプロジェクト協力....154票
本田技研工業 FCXクラリティ...................182票
という結果になりました。この結果を見るとトヨタ自動車の「iQ」が受賞しそうですが、ルールとして1位と2位の得票差が100未満の場合は1位と2位で決戦投票をすることからもう一度投票することになりました。
しかし、iQが281票でFCXクラリティ.が182票。この差、なんと99票です。あと1票がiQに入っていればその場でiQに決まっていたわけです。
もしかしたらFCXクラリティの逆転受賞があるかもしれない、というミラクルを期待する雰囲気が会場中に漂います。このあたりはその場でその場の雰囲気で投票していくシステムのため何が起こるかわからないわけです。
そんな雰囲気の中決選投票が行われました。結果は・・・
【第二回投票】[決選投票]
トヨタ自動車 iQ..............................561票
本田技研工業 FCXクラリティ...................530票
ということでやはりiQが受賞しました。それにしてもその差、わずか31票・・・。
審査委員の一人である三宅一生先生が「この2つを1つにしちゃえばいいのに」と言っておられましたが、たしかにその通りかもしれません。
4人乗りでありながらコンパクトなボディを実現し都市交通のあり方の新たな方向性を示した「iQ」と、排出ガスゼロという究極の環境性能を実現したエンジンを搭載したFCXクラリティが合体すれば未来の理想的な車ができあがるかもしれません。
環境問題に直接影響を与える企業が会社の枠を超えてコラボレーションすることで技術の飛躍的な向上が実現できる社会になればいいな、と思いました。